ABOUT

衝撃波治療とは

衝撃波とは高出力の音波であり、元々は腎臓や尿管にできた結石を破砕する治療として1980年代から利用されていました。欧米では1990年代より整形外科分野において低出力衝撃波として応用されており、腱障害(アキレス腱炎、足底腱膜炎、テニス肘等)等に安全かつ有効な治療として確立されております。日本では2013年4月より難治性足底腱膜炎に対する保険適応が認められています。従来の治療で改善しない難治性腱炎の痛みは、スポーツ及び日常生活に大きく支障をきたします。
衝撃波はそのような難治性腱炎に対する有効性が多く報告されています。
慢性で難治性の痛みに悩んでいる方は一度ご相談ください。

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収束型・拡散型について

収束型は図のように焦点にフォーカスしたエネルギーを与えることが可能で、拡散型に比して10〜100倍のエネルギーを当てることができるのが特徴です。拡散型は表層に近い病変に有効ですが、収束型は皮膚から5cm深部まで有効にエネルギーを照射可能です。足底腱膜炎や骨折には収束型が有効とされています。
一方、拡散型は広範囲の治療が可能であり、表層に近い腱炎、腱付着部炎や筋膜性疼痛に有効とされています。

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安全性について 副作用の事例はほとんど報告されていません。
欧米を中心とした治療データでは、治療中・後の痛み、腫張、発赤、皮下出血などが起こることもありますが、いずれも一時的で時間とともに消退します。重篤な副作用はほとんど出ておりません。従来の治療と比較しても安全な治療法として世界中で実施されています。

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TERGET DISEASES

適応疾患

1 腱障害

  • 足底腱膜炎
  • アキレス腱炎、アキレス腱付着部症
  • 膝蓋腱炎、シンスプリント
  • 肘内側上顆炎、外側上顆炎
  • 肩石灰性腱板炎、腱板炎

2 骨折

  • 新鮮骨折
  • 疲労骨折
  • 偽関節

3 筋・筋膜性疼痛

  • 筋膜性腰痛
  • 頸肩腕症候群
  • 肉離れ

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FEATURES

治療の特徴

衝撃波治療は麻酔を使わず傷跡がない患者様の負担が少ない治療法です。

治療時間は5〜10分程度

特徴.1

治療時間は5〜10分程度

治療回数は1〜2週間おきに3〜6回

特徴.2

治療回数は1〜2週間おきに3〜6回

麻酔は不要

特徴.3

麻酔は不要

傷跡が残らない

特徴.4

傷跡が残らない

治療後より歩行可能

特徴.5

治療後より歩行可能

MECHANISM

治療のメカニズム

衝撃波を患部に照射することで、下記のような2つの反応が起こることが知られています。

1 除痛

  • 疼痛を誘発している神経の終末部を変性・破壊するため
  • Gate control theory

2 組織修復

  • 血管新生因子(VEGF等)の分泌を促進することで病変部の血流を改善する
  • 組織修復因子(TGF-β等)の分泌を亢進し、変性した腱の再生を促進する

FLOW

治療の流れ

診察

1 診察

通常通り外来受診し、必要であればレントゲン、エコー検査等行い、治療適応があれば治療開始します。

治療

2 治療

1回の治療は10分程度です。体への負担はほとんどありません。

収束型は、予約優先性のため、ご希望の方は事前にご予約をお願いします。

PRICE

費用について

保険適応の疾患または自由診療になります。
費用についてのご不明な点は、当病院までご連絡ください。

お問い合わせはこちら

COLUMN

コラム

FAQ

よくあるご質問

Q

衝撃波治療はどのような効果がありますか?

A

治療直後からの鎮痛効果(即時効果)と、その後の血流の改善による組織修復の促進(継続効果)が特徴です。

Q

強く当てたほうが効果的ですか?

A

照射する際の強さが強いほど多くの組織修復を促すことができます。
「これくらいなら痛いけど我慢できる」程度の強さでの治療を推奨します。

Q

何回くらい治療を行えばよいですか?

A

3回以上治療を行うことで、より効果が持続すると報告されています。

Q

6回の治療では痛みが改善しませんでした。

A

組織が修復し改善するまでには6~12週間かかります。治療終了後も効果は持続するので、休止期間中に痛みが軽減することもあります。

Q

他の部位の治療も一緒にできますか?

A

治療は1部位のみ実施します。他の部位の衝撃波治療は現在の部位の治療が終わった後に開始していただきます。それまでは他の治療方法で対応します。

Q

今日お風呂は入っていいですか?

A

特に問題ありません。